田舎の思い出

ひとりごと

はじめまして、田舎者の「はじまり」です。

今回は私の好きな田舎についてお話していきます。そしてお試しですが文体を変えてみようかなと思います。

気軽に読んでいただければ幸いです。

ではでは、

田舎の魅力

私は現在、四国の市街地近くに一人暮らし。実家があるのは田んぼが広がるちょっとした田舎だった。

私が思う田舎の良さとは…

視界が開けている

私は空を見るのが好きだ。

視界が開けていると空の移ろいがよく見える。

これは高校時代、片道1時間の自転車通学を楽しめた最大の要因だろう。

建物があるのはかなり遠くで地平線が見えるといっても過言ではない。

だからこそ美しい日の出や日没が毎日楽しめた。

前後、左右、真上、視点を変えればくるくると世界が変わり、刻一刻と移り行く空の色は違った感動を与えてくれた。

あまり好きじゃない空の日も当然あるが、そんな日は「なぜ好きじゃないのか」を真剣に考えてみたりして楽しんだ。

友人と「夕日が大きいね」「星がたくさん見える」と話しながら帰る道のりは私の中の美しい思い出だ。

雨上がりの澄んだ空を知る人はどれだけいるのだろう。

田んぼとハッピーセット

田んぼはいい。

畑も好きだが田んぼはもっといい。

実家では自室の窓を覗けば田んぼが広がり、稲の成長を見るのが楽しみだった。

大きくなった稲は風の姿を教えてくれる。

どこをどんな風が吹いているのか、サラサラと心地いい音とともに教えてくれる。

嵐の日の揺れる稲穂は大きく大きくうねり、その様はまるで命が宿った生き物のようだった。

そして田んぼに水を張っている時期はたくさんの生き物に出会える。

カブトエビにホウネンエビ、ジャンボタニシにカエルなんかもいる。

「めっちゃでかいカブトエビいる!」

小中学校の登下校はいつも田んぼを覗き、時には傘の先をじゃぶじゃぶと浸けながらタニシを踏んでしまわぬように歩く。

田んぼといえばカエルの鳴き声。

それはもう凄まじく、カエルの合唱などとかわいらしい言葉では言い表せない。

夜のカエルは鳴きやむことを知らず、轟くという言葉が適切だろう。

がしかし、小さなカエルが懸命に泳ぐ姿は可愛かった。

ホウネンエビはそのひらひらした黄緑色の体に赤色の目がかわいくて何度育てたいと思ったことか…

 さらに、田んぼの横にはあぜ道と用水路という嬉しいハッピーセットもついている。

あぜ道は季節によって色んな花が咲き、ツクシが背を伸ばし、それぞれが枯れ、また育つ

用水路の水は日の光に照らされ、水底では藻が揺れる。

美しい水は豊かさの証だ。

私は海より川より用水路が好きだった。

用水路をコイが泳ぐことも珍しくなく、その黒く立派な体で狭い用水路をぐんぐん進んでいく。

小学生の私たちは並走しようと大騒ぎだ。

ある日、水が少なくなって取り残されたコイを見つけ友人と共に水筒の水を全部かけた。

「どうしよう、どうしよう」と幼いながらの優しさと恐れを抱き命を見送ったのを今でも覚えている。

自然や生き物に触れるのはいいことだ。

一連の出来事を含め、田んぼの存在は自分自身の成長に影響しているように思う。

アオサギがいる

(※鳥の画像が出るので苦手な方は飛ばしてください)

私は鳥類の中でアオサギが一番好きだ。

 

同じサギでもシロサギではなくアオサギ。

 

これは絶対。

めちゃめちゃカッコいい。

白い体に、青みがかった灰色の羽、全体をキュッと締める黒色とアクセントに鮮やかな暖色

眼の上から頭の後ろにシュッと延びる黒い冠羽

どこをとっても美しい。

自転車通学の時よく近くをすれ違うアオサギがいたのだが、私は会うたび嬉しくて人目を気にせず手を振った。

空を飛んでいれば顔を上げてその姿を見送る。

好きなものが身近にあるというのは誰にとっても嬉しいことだろう。

私にとってはアオサギがその対象だったわけだが、洗練された姿と圧倒的な存在感は私の心をつかんで離さなかった。

アオサギが身近にいる生活がとにかくうれしかった。

憧れの場所

誰にでも行ってみたい、住んでみたい憧れの場所があるのではないか。

なじみのない異国の地だったり、国内なら美味しいものを求めて北海道へ、歴史ある京都へ、人と物と個性にあふれた東京へ、

考えただけで心躍る。

私にとってのそれは長野県だ。

今、田舎から離れて思うのは田んぼのある生活への郷愁。

長野県の安曇野市は山々に囲まれ広大な田んぼが広がる特に心惹かれる場所だ。

水が美しいことも有名で、その水を利用したわさび農場もあるという。

わさびは全く食べられないがなんて素敵な景色なんだろう。

私と同じように田んぼや自然が好きな人は一度画像検索をしてみてほしい。

そうすれば何か感じるものがあると思う。

しかし長野県は私の住む四国と違って雪が降り積もる地域だ。

以前は長野県に住みたいと強く思っていたが、積雪を甘く見ていたら痛い目に合うのだろう。

昔のように広い田んぼのあぜ道を歩いたり

地元にはない景観や凍てつく銀世界を体験したり。

コロナの影響もあって今は旅行に消極的だが長野県はぜひ行ってみたい場所だ。

おわりに

記事を書くにあたって自分の中の思い出を振り返ったがいい機会だったなと思う。

一人暮らしには慣れたが田んぼへの憧れを忘れたことはなかった。

引っ越した当初は、辺りの建物が消えどうにかして広い平地にならないものかと想像したものだ。

 

田舎とは人も物も少ない場所。

 

美しい自然だけに期待して田舎に移住した人にとっては暮らしにくさを感じる事もあるのではないかと思う。

だが、それもまた田舎の良さだと思う。

田舎で生まれ育った私にとって

何物にも代えがたい美しさがそこにはあるのだから。

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