はじめまして、LGBTQ当事者の「はじまり」です。
前回、基礎的な理解を深めるため「LGBTQの用語確認」という記事を書きました。
記事はこちらLGBTQってなに?基礎から学ぶ用語確認
そして書ききれなかったその他のジェンダーやセクシュアリティについて調べているうちに気がつきました。
ジェンダーとセクシュアリティについて理解したほうがいいと
なんとなく分かっているつもりでは多様化した性を理解するのは難しいと私自身痛感しました。
そこで今回はジェンダーとセクシュアリティっていったい何なんだ。その一点に絞ってお話ししようと思います。
よければ最後までお付き合いください。
そもそもの意味とは

ジェンダーの意味
と、どのサイトを見ても一度では理解しにくく感じたので噛み砕いて説明すると、
ジェンダーとは社会的、文化的につくられる男女の役割や関係性を意味する言葉(一般に言う男らしさ/女らしさ)
という結論に至りました。ジェンダー=性別という印象がありましたが本来は社会的な性別を意味するんですね。
社会的な性別があるということは生物学的な性別も存在し、それをsexと言います。
同じようにジェンダー問題とは男女平等であったり、社会的につくられた性別を改善しようというものであり生れもった性の問題とは意味が違ってきます。
次はセクシュアリティについて見ていきましょう。
セクシュアリティの意味
- 広い意味で言うと「性のあり方」、狭い意味で言うと「性的指向、性自認」を意味する言葉
- 異性愛者や全ての人に当てはまる言葉
セクシュアルマイノリティの意味
- 一般的な男女の性に当てはまらない性的少数者を表す言葉
- 性的指向の少数者にも当てはまる言葉
つまり、セクシュアリティとはその人の性のあり方(性質)を表すため全ての人に当てはまる言葉と言えます。
そしてジェンダーとセクシュアリティはあくまで概念的なもので時代とともに言葉の意味は変わってきます。
次は実際にあるジェンダーやセクシュアリティの名称とともにその違いを見ていきましょう。
名称から見る違い
まずどんな種類があるのか…
〇〇ジェンダー
トランスジェンダー(体と心の性が一致しない)、Ⅹジェンダー(男女の性に当てはまらない)、シスジェンダー(一般的な男女の性)など
〇〇セクシュアル
アセクシュアル(無性愛者)、ポリセクシュアル(多性愛者)、パンセクシュアル(全性愛者)など
聞いたことのない名称もあったのではないでしょうか。それだけ性は多様化しているんですね。
そして、それぞれを調べていくうちに気が付いたのは「自認か指向か」という違いでした。
現在、名称として使われる場合ジェンダーは自分の性をどう認識しているか(性自認)を表し、セクシュアルは誰を好きになるか・ならないか(性的指向)を表しているということです。
世の中には多様な性とその名称がありますが「自認か指向か」という一つの共通点があると知るだけで情報の整理がしやすくなります。
最後におさえておきたいのがセクシュアルとよく似ているロマンティックという概念です。
〇〇ロマンティックとは
名称を調べていくうちに心折れやすいポイントとしてセクシュアルとロマンティックの違いがあると思います。
内容はシンプルなのでこの機会におさえておきましょう。
〇〇セクシュアル 性的指向(どの性を好きになるか)のうち、どの性に性的欲求を抱くか
〇〇ロマンティック 性的指向(どの性を好きになるか)のうち、どの性に恋愛感情を抱くか
性的指向を説明するとき、普通は性的欲求と恋愛感情の両方が含まれていますが恋愛感情のみを抱くセクシュアリティ(もしくは逆)を表すときにロマンティックという言葉が使われます。
実際にある名称で説明すると
バイセクシュアル 男女両方に恋愛感情や性的欲求を抱く
バイロマンティック 男女両方に恋愛感情を抱くが性的欲求は抱かない
○○セクシュアルの数だけロマンティックが存在するので混乱しやすいですが、まずはこの二つの違いを理解してから詳しいセクシュアリティを調べていくと分かりやすいです。
おわりに
調べるほど「同じようで微妙に違う」そんなセクシュアリティとたくさん出会います。
多様な性を理解するには、まず名称にもあるジェンダー、セクシュアル、ロマンティックそれぞれの意味を知るべきだなと思いこの記事を制作したわけですがいかがでしょうか。
当事者の私もなかなか理解が難しく、いかに噛み砕いて説明できるか悩みました。
性的マイノリティについて興味を持ってくれた方の助けになれば幸いです。
ありがとうございました。
コメント
[…] 詳しく知りたい方はこちらジェンダー、セクシュアリティ、ロマンティックの意味を知ろう! […]