改札ってなに?田舎者がはじめて大阪に行った話

ひとりごと

はじめまして、田舎者の「はじまり」です。

今はコロナの関係で旅行には行けませんが、2年前はじめて大阪に行った時の思い出話なんかをしようと思います。

田舎者が都会に行くと何を感じるのか

私のポンコツ具合も楽しんでいただければ幸いです。それではどうぞ。

  

 

私にとって初の都会は高校の修学旅行で行った東京です。

あまりの人の多さに目がくらみ、その日の晩に体調を崩すというエピソード付き。「楽しいけど自分が都会に住むことはない」と悟った瞬間でした。

高校卒業後、そんな私が大阪に行ったのは大好きなこぶしファクトリーのホールコンサートを見に行くためでした。

ひとりで県外に出るのは初めて。

選んだ移動手段は飛行機。

チケットは事前に購入していましたが空港についてから、ここからどうすればいいのかが分からない。

すると狼狽えている私に職員さんが声をかけてくれました。

優しい世界…

事前にチケットを買っているならそのまま手荷物検査に進んでいいとのこと。

その言葉通り階段を上り、保安検査場に向かいます。すると入り口で

「チケットをかざしてください。」と言われました。なるほどここで使うのか!

バーコードの位置はズレてないか、本当にこれで大丈夫かと内心はドッキドキです。

緊張の瞬間…

 

『ポーン』

 

「おぉ…。(感動)」

大丈夫だったようでどうぞという言葉とともに先に進みます。

時代の進歩を感じた瞬間です。

 

はじめて一人旅をする時なんかに不安なのが空港の手荷物検査。私も不安で、何を持ち込んでいいのか調べていました。

このときやっていてよかったなと思ったのはコード類や鍵をひとまとめにしていたことです。

正直、調べても大丈夫か微妙なものも多いのですがそういうものは全部入れ物にまとめておく。こうすれば検査の時の出し入れも楽で比較的焦らずに済みました。

手荷物検査を終えてからは搭乗口がどこか迷いはしましたが無事たどりつけました。

飛行機は好きなので乗ってしまえばこっちのものです。

いざ大阪へ。

   

この後は空港駅から梅田駅へ向かうのですが私はマップのGPS機能をもってしても迷うタイプの方向音痴です。

当たり前のように迷い、やっとの思いで空港駅を発見しました。

ちなみに私はSuicaなどを持っていません。

切符を買おうと売り場の前に立った私は少し考えて、一旦その場を離れます。

「おわった…」そう思いました。

タッチパネル式の画面に映っていたのは料金のみで駅名の表記がなかったのです。

電車の切符を買うのに駅名が表記されていないなんて考えもしませんでした。都会は電車の数も多いので料金単位でまとめたほうが便利なのでしょう。

柱の陰から他のお客さんの動きを観察し、どうにか切符を買うことができました。

さあ電車に乗るぞと思ったその時、

「切符を見てくれる駅員さんがいない」

地元では市街地近くの駅だとしても改札とは別に駅員さんが切符を確認してくれる場所があります。

驚きながらも観察していると切符を改札口に入れていることを発見します。

カードの人と同じところを通るんだ。

恐る恐る私も挑戦。

一瞬で出来ました。これが都会の力か。

 

そして後から知ったことなのですが私が乗った電車はたまたま快速電車だったようです。

扉が開いてから発車のアナウンスまで体感3秒。その時の私は乗り込もうと片足を入れていたところでした。

あまりの早さに死を感じ、都会の電車はどれもこんなに早いのかと思いました。

しかし外の景色はとても新鮮。

心なしか座席も高級な感じがしました。

 

梅田駅に着いてからは大阪に進学した友人と会う約束でした。

自分が迷うことを想定して早めに動いていたのでこのまま行けば時間は大丈夫。むしろ丁度いいぐらいです。

しかし、ここで自分の世間知らずさを発揮することになるとは思いもしませんでした。

  

梅田駅はダンジョン。

  

そんな異名があるとは露知らず、電車から降りた私は左右どちらに動けばいいのかと既に出遅れていました。

あとは改札を出て友人を見つけるだけなのですが不思議なことに私は改札内を10分以上迷うことになります。

それはなぜか、

一番の問題は私に「改札」という概念がなかったからです。

行きの電車で切符を改札に通したと書きましたがこのときはまだ改札というものをよく理解していませんでした。

使い終わった切符は駅員さんに手渡しするのが私の常識です。

しかしここでも駅員さんはいない。

当時の私には「この機械(改札)に切符を通すと電車に乗ってしまう」という大きな思い違いがあったので完全に身動きがとれなくなっていました。

彷徨い始めて10分近く。

友人も私を探し、私は出口を探していました。しばらくすると何か勘づいた友人から

「改札出てる?」とLINEが。

「わからないです」と返信。

周囲の写真を送り、自分が改札内にいることすら気づいていない私はすでに意気消沈気味でした。

このときの写真には 二階中央改札口➡ というものがありました。やはり疲れていた様子

そして私は、友人の必死の捜索により救出されました。

行きも帰りも改札を通る。

駅と電車しか知らない私に新しい概念が追加された瞬間です。19歳にしてようやく改札が何たるかを知りました。

 

その後一人になり、夕方からは楽しみにしていたこぶしファクトリーのコンサートです。

しかしここでも迷います。

方向音痴とは不思議で、地図と現地をしっかり見比べて熟考した上で間違います。

加えて都会は建物も多いので頭がパンクしそうでした。空間把握能力(?)が乏しいのでしょうか…

そのときの私はあまりにも行きたい方向に進めないので、まるで幻覚を見せられている勇者のような気分になり恐怖していました。

肝心のコンサートは予定していた到着時間は過ぎましたがそれはもう楽しみました。

しかし、

帰るためにスマホを開くと余裕のあった充電がなぜかギリギリになっているという地獄。

方向音痴は行きと帰りだったり視点が変われば別世界に見える生き物です。

スマホは大事だと学びました。

  

一泊二日の旅行だったのですが、タワーレコードに行ったり、ハロプロのオフィシャルショップに行ったり楽しかったな~という記憶があります。

それでも梅田駅での出来事が一番印象深いのですが…

私は田舎者でもあり、かなりの世間知らずなのでいい機会だったと思います。

今回のブログは2年前の出来事ではありますがいろんな意味で記憶に残っていたので、いつか書きたいな~と思っていました。

都会の電車と改札を知った今の私ならそこまで恐れるものはないはず。

と、そんな気持ちでいます。

コロナが落ち着いたら、またちょっと遠出をするのもいいかもしれませんね。

なんでもない内容でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。

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