当事者だけどわからない…だけど知ってほしいXジェンダーのあれこれ!

LGBTQ

ごあいさつ

はじめまして、LGBTQ当事者の「はじまり」です。

今回は当事者でも理解しにくいXジェンダー(男でも女でもないよ)という性について説明したいと思います!

後半はxジェンダーの葛藤を身近なことに例えて書いていきますのでよければお付き合いください。

…ついでに私の性はQ(クエスチョニング)男女どちらかわからないよという性なのですが、xジェンダーと何が違うのかも後ほど説明します。

性別ってなんだろう

  • からだの性 ➡ 生れもった性
  • こころの性 ➡ 自分が感じる性
  • 好きになる性 ➡ 異性、同性、無性etc

まずはじめに、この3つは性のあり方を構成する要素です。書いてあることは何となくわかりますかね。

男に生まれたけど心は女というようにからだの性とこころの性が一致しないのがT(トランスジェンダー)、男に生まれたけど心はどちらでもないというように男女どちらにも属さないのがXジェンダーです。

どちらも「からだの性とこころの性が一致しない」という点では同じですがXジェンダーの「どちらにも属さない」というのはどういうことなのかをもう少し見ていきましょう!

Ⅹジェンダーには種類がある?

そうなんです。

Xジェンダーには大きく分けて中性、両性、無性、不定性の4種類があります。読んで字の如くかと思いますが私はこの4つの違いと自分の性とを理解するのに時間がかかりました…

わからなくても大丈夫!

ゆっくりみていきましょう!(この先は男性を、女性をと仮定して説明していきます)

  • 中性(男女中間の性) 男でも女でもない。自分の中にのあいだ、の性別をもっています。
  • 両性(男女両方の性) 男性〇割、女性〇割というように自分の中に両方の性をもっています。を混ぜることなく両方もっています。
  • 無性(男女という概念がない) そもそも性別という概念をもたずでもでもでもない、自分という性をもっています。
  • 不定性(自分の性が揺れ動く) 日時によって自分の性が移り変わります。をクリックで変えるのではなく自分の中にグラデーションバーをもっているような感覚です。

むずかしいですね~

私はXジェンダーを知ったとき、いったい自分のセクシュアリティはどれなのか考えました。

結果、どれもしっくりきませんでした。

そんな時に登場するのがQ(クエスチョニング)というセクシュアリティです!

男女の性をもたないXジェンダーと何が違うのか、それは自分の性をわかっているかどうかです。どういう事かというと…

Xジェンダーは自分の中に中性だ。無性だ。というような性を自認していますが、クエスチョニングは無性とはちがうけど自分の性がわからない、もしくは意図的に決めていない人のことを指します。

ややこしいですね、理解できなくてもやんわりと触れてくれただけで大丈夫です。

Ⅹジェンダーが感じる葛藤

実はXジェンダーという言葉は日本独自のもので正式には存在しません。なのでトランスジェンダーの方に性同一性障害の診断書があってもXジェンダーにはXジェンダーを証明する診断書はありません。

広い意味で性同一性障害と診断してもらうのが限界です。

私も曖昧なセクシュアリティだからこそ、なにがわがままでどこからが理由になるのかわからず迷っていました。

 

さてみなさん、突然ですが苦手な食べ物ってありますか?

ここからはXジェンダーが感じる葛藤をたとえ話でお話ししようと思います!肩の力を抜いて聞いてください。

小、中学校で食べた給食。

美味しいですよね~私は野菜のくるみ和えがとにかく好きでした。(^^

しかし、苦手な食べ物がでてくるのも給食。

私はえのき以外のキノコがどうしても食べられません。見た目も味もにおいも苦手です…だけど苦手という理由では給食のキノコから逃げられないのです。

  • 我慢すれば食べられるという前提があり
  • 牛乳と一緒に飲みこむという手段もあり
  • でも食べると気持ち悪いという感覚もあって
  • 人によっては涙目状態にもなります
  • だけどアレルギーだからという理由はない

心の底から食べるのが気持ち悪くてもやっぱり自分だけの感覚でしかないので周りから見ればわがままになるわけです。実際キノコは栄養ありますし食べれたほうがいいですから。

給食でキノコしか入ってない最強キノコスープが出たことがあるのですがその時は地獄を見ました。

キノコの出汁って濃厚ですね…私も美味しさを感じられれば、‼

話を戻して、上記をジェンダーエピソードに置き換えると私は女性用の服や下着を身につけることができません。胸があるのもだめで歩く横になるという動作だけでも気持ち悪さを感じてしまいます。

しかしこれも同じように、

  • 我慢すれば着られるという前提があって
  • 特に下着は着たほうがいいという根拠もあって
  • でも着るのは受け付けない感覚があって
  • 嫌すぎて涙目状態にもなる
  • 着たら失神するような理由もない

やっぱりわがままになっちゃうんですね、着たほうがいいという根拠は決してまちがっていませんから自分の気持ち悪いという感覚をどこまで信じていいのかは今でも難しいです。

性的マイノリティの悩みをそのまま聞くと一見理解しがたいですが、状況を変えてみれば「自分は気持ち悪くて食べれないのに周りの子は平気で食べてる…」という誰かは経験したであろう給食のあの感覚と同じなんです。昼休みにひとり頑張って給食を食べてるあの感じ…?

はたしてこれで伝わったのか…

ちょっとでも想像しやすくなったなら嬉しいです。

おわりに

Xジェンダーってとても曖昧です。私も両親に治療を考えていることをカミングアウトしたとき、返ってきた言葉の中に「なんで?」「性同一性障害なら納得できるけど」という言葉がありました。性自認が男性じゃないのになんで女性の体を受け入れられないのかは当事者なのに私のほうが分かってないです(笑)

Xジェンダーの方々は曖昧な中から自分らしさを模索しようと頑張っている印象がつよいです。

今は、気持ち悪いという理由でしか自分にも相手にも表現できませんが世の中には不思議な人がいて不思議な当たり前があるんだなと知ってもらえたら嬉しいです。

ありがとうございました!

コメント

  1. […] クエスチョニングやⅩジェンダーについてはこちらの記事で書いています […]

  2. […] 男女以外の性についてはこちら➡当事者だけどわからない…だけど知ってほしいXジェンダーのあれこれ! […]

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